目ざすは、調味料を語れる女
調味料とかけて、美容液と解く。その心は、人生にうるおいをもたらすひとしずく。多忙な毎日、限られた時間の中でパパッとつくるシンプル素材の簡単料理こそ、その仕上がりは味つけによって大きく左右されます。そう、調味料は働くいい女の手料理を陰で支え、食生活を豊かにする切り札なのです。
料理上手な美女の
こだわり調味料が知りたい
料理研究家 コウ静子さん
毎日使うから、素材や製造工程が確かなものを選びます。「少量づつでも毎日口に入れるものですから、妥協はできません。原材料や製造工程をきちんと公開しているもの。しょうゆや酢は昔ながらの製法で長期間熟成 させているものに惹かれます。そうやって丁寧につくられたものは、決まって味もいいんです。働く女性の料理は、素材を生かしてササッと仕上げるものが多い と思いますが、調味料がおいしければ、ただの炒め物でも豊かな味わいに。
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揚げ鶏の薬味しょうゆがけ
鶏骨つきもも肉(大2本)は3等分に切り、塩・こしょう(各適量)、酒(大さじ1)をもみ込む。小麦粉・片栗粉(各小さじ2)を混ぜてまぶし、低温に熱した少なめの油(フライパンの底から2cm程度)で15-18分しっかり揚げる。皿に盛りつけ、みじん切りのしょうが(1かけ)、小口切りにした万能ねぎ(3本)、しょうゆ、酢(各大さじ1)、はちみつ(小さじ1)を混ぜたタレにかける。(2人前)
ライター松本葉子さん×白飯に合う醤油
熱々ご飯には、断然醤油です。さあっとご飯の上に二重円(これ大事!)を描けば、米の白肌を染める琥珀色の美しさ、立ち上る馥郁たる香りに、もうクラクラ。
すぐにかっ込みたいところをグッと堪えて10数える・・・。醤油が飯粒の内部0.7mm(推定)まで染み込んだこの瞬間こそ旨さ最高潮!え?卵?バター?そんなのジャマ、ジャマ。
醤油飯の真骨頂たるストイックな美味しさが損なわれるじゃないですかっ。だからこそご飯にかける醤油は選びに選ぶワケです。
そんなン10年に及ぶ醤油飯ロードの末に見つけたベスト3は・・。
甘みのある新米や柔らかめのご飯には『丸中醤油』の杉樽が好相性。
丁寧な仕込みが生む力強くすっきりとした風味のおかげで、俄然洗練された味になるんです。
あぁ 満足満足。
いつも丸中醤油をご愛顧頂きまして誠にありがとうございます。
2010年 12月17日(土)20時
18日(日)10時05分~(再放送)
かんさい特集【食を極める】に丸中醤油をご紹介頂きました。
ご覧頂きありがとうございました。
調味料
最近は全国各地からお取り寄せができるので、調味料のバリエーションが広がりましたよね。地元ならではのおいしい調味料がいっぱいです。 わが家では、最後の一味はそれぞれの好みに任せるようにしています。いつも同じ味ではつまらないし、自分の体調によって、辛味を強くしたり、さっぱりさせたり。だから、調味料を取りそろえて、味付けの自由を与えています!そうすると、最近では子供たちの味のこだわりが強くなって、鍋奉行が増えてしまって大変です。(笑)
ここでは、わが家で重宝している調味料を一部ご紹介します。みなさんも味の探求をしてみてくださいね。丸中醸造醤油(720ml)
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価格:1260円(税込)
問合せ先:丸中醤油株式会社
TEL:0749-37-2719
ミシュランシェフがこっそり教える究極の調味料
三つ星家ご飯
これまで外食に気を使ってきたお金で、ワンランク上の野菜や肉を手に入れ、家ご飯を楽しむ人が増えています。食材に気を使うなら、忘れてはならないのが、調味料。一流レストランのシェフが選び抜いた調味料は、家ご飯をグレードアップしてくれる強い味方。
調味料が生きる簡単レシピも教えてもらいました。
2007年末に錦市場に近い京都の中心街にオープン。
わずか2年でミシュランガイドの星を獲得し、今、最も輝いている若手料理人の一人として注目を集める「じき 宮ざわ」の宮澤政人さん。旬の食材の持ち味を生かした、京料理らしい品の良い味わい。それでいて、人気メニューの焼胡麻豆腐を はじめ、料理には、きりっとした個性が感じられる。
聞けば、「お吸い物は淡口醤油で仕上げますが、料理には『丸中醤油』を使っています」と言う。
一般的に、関東は濃口で、関西、特に京料理は淡口というイメージがあり、意外な気がするのだが。
「淡口、濃口というのは味ではなく、色の濃さを指します。淡口は濃口より塩分が多い。私の場合、濃口を少量使うことで、素材の味を生かしています。レシピで紹介している花わさびのおひたしも、淡口で調味すると塩っ気が強くなりすぎてしまう。又、香ばしい香りをつけられるのも丸中醤油を使う良さです」
和食 京都じき宮ざわ 宮澤政人
京都市中京区堺町四条上ル東側八百屋町533-1
tel:075-213-1326 http:/www.jiki-miyazawa.com/
地食がおもしろい “伝統的な醤油は建物と風景を受け継ぐ"
食総合プロデューサー金丸弘美
丸中醤油は、蔵に住んだ菌を保持するために、家をそのままに保つ形で改修して、昔ながらの樽作りでの三年仕込みの、国産大豆での醤油を造り続けている。家屋は有形文化財に登録されている。周辺はかつて宿場として栄えたところで、金剛輪寺を始め情緒豊かな建造物と景観がいくらもある。周辺をぐるりと巡ると丸中醤油の存在は、景観にあって、実に落ち着いてどっしりと見えるのである。~(省略)
伝統の技法を継ぐということは、建造物や周辺の風景も残すということなのだ。