皆様、お変わりございませんでしょうか?
大寒というぐらい本当に寒いですね。関東でも数年ぶりに雪が降ったと聞いておりますが、この丸中醤油がある滋賀蔵元も本年2回目の積雪がございました。大寒は『寒の内』の真ん中でもっとも寒い時期をあらわし最低気温が観測されるそうですね。醤油と同じ発酵醸造の酒、味噌などは寒仕込みが多いと言いますから、ちょうどこの時期仕込みにかかっておられるところも多いのではないでしょうか。
さて、丸中醤油は仕込みの時期は< 春仕込み >のみでございます。
一年で春期間の一度しか仕込みをいたしません。なぜなら丸中醤油では<古式製法>と申しておりますが、うちは年中仕込みが出来る設備をもっておりませんので、春に仕込みを終えその後の梅雨の時期の湿度が上がり温度があがる事を利用して諸味を第一発酵させております。(またその時期になりましたらご説明させていただきます)
今のこの時期、蔵内でも気温は低く寒冷ではありますがもろみは静寂の時を過ごし、その寒さで締まり味をしっかり封じ込めております。寒冷の気候があればこそ時間はかかりますが醤油は『香り高く旨みが深く』なります。丸中醤油の味と深みのある味はこの冬のこの気候で作られるといっても過言ではありません。
時代が変わっても変わらぬ味を届けてまいりたいと思います。