いつも丸中醤油をご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。
はじめまして丸中醤油職人 神野明(かみのあきら)と申します。
現在、現場はいろんな作業が重なり精一杯の状態なのですが、たまには声を出して思いを伝えるようにといわれまして。
慣れない事でそのままお伝えさせていただきますので何卒よろしくお願いいたします。
「今年は暖冬ということで仕込みは早めに始まり現在、あともう少しで今年分の仕込みは終了する予定です。」仕込み時期は、丸中醤油の一年の中で作業がもっとも重労働であり、同時に気の抜けない困難な作業が多く私も大変神経を使います。
私が入った時、麹の袋を担ぎ上げることも出来ませんでした。今、まだまだ新人の近藤(こんどう)・吉川(よしかわ)が麹袋を担ぎあげることができない姿を見て、そういえば自分も入ったばかりの数年は担げなくて、職人頭の村西志郎さんに力ないな-って嘆かれていたことを懐かしく思い出します。
今作業は後半に入り、われわれ職人にとって体力的にきつい時期です。
しかし、きつくても3年後お客様に丸中醤油のおいしい醤油を食して頂きたいという思いで頑張っております。
この諸味は5月頃には発酵しはじめますが、仕込んだ諸味が変化していく様子も楽しみにしております。
丸中醤油職人 神野明