皆様 こんにちは、蔵人の神野明です。
いつも丸中醤油ご愛顧ありがとうございます。
さて今年も、一年の中での一番過酷な「仕込み」が3月頭から始まり、
ようやく今月中旬にて無事終えることができました。
「仕込み」は何もかも気を使うのですが、例えば
大豆の蒸し具合一つとっても小麦の煎り具合一つでも、もちろん弊社独自
の製法である「塩吊り」と麹を合わせるタイミング一つとっても、ちょっとした
ずれで良い麹になるか悪くなるか大きく変わってしまうのが我々職人にとり
仕込みの大変怖いところです。
こればかりは終盤の盛り込みがくるまで気を入れっぱなしになります、
お陰様で今年も無事よい醤油に育ってくれると思います。
現在は仕込みは終わっても諸味はただいま発酵中で、 気温が上ってくれば
蔵の中はアルコールの匂いでいっぱいになります。これから数ヶ月は菌の
働きの手助けに励んでまいります。
さて先日、蔵頭の村西志郎が樽を直し私も手伝いましたが、見ているようには
いかず手に木のソゲが刺さったり職人技が必要で難しいものだと実感しました。
今、日本各地で桶屋さんもなく、なんでも自分達でこなせるようにしないと
弊社製法も守ることができないと深く思いました。
今後共丸中醤油をどうぞよろしくお願いいたします。 丸中醤油 神野明